2013年9月25日水曜日

半沢直樹に見る懐かしさ

連休中に驚異的視聴率を誇ると言う「半沢直樹」を観る機会があった。と言っても最終回だけ。取り敢えずの感想としては。


  1. ドラマを最初から観ようとは思わないが、話は面白い。原作の続き「ロスジェネの逆襲」は気になる
  2. 社内の人間ドラマ模様が前職の日系企業をちょっとだけ思い出させた
  3. 自分は銀行員は無理
  4. 剣道シーン、武道的には色々と疑問あり(ドラマ的には良いのだろうけど)

「出向」と言う制度、「常務」、「次長」、と言った肩書きなどが懐かしかった。私が10年、NYで仕事をしたのは出向扱いだったが、希望を出して海外で働いていたのでドラマで描かれているような「出向 = サラリーマンとして敗北宣言」のような状態では無かった。肩書きは部署によって気にする所もあれば、気にしない場所もあったな、と言う感じ。今の職場に移ってきた時、メールでもお互いの呼びかけが役職に関係無く「〜さん」で統一されていたのは新鮮だった。今ではすっかり馴れてしまい、以前の役職付きでの呼びかけが遠い過去のように感じられる次第。

先日、前職で親しかった人達と数名で食事をしたのだが、色々と驚きの人事があったそうだ。聞いていて唖然としたが、残っていたらどれかに関わる事はあったのだろうかと思わなくも無い。外資の今は異動を気に病むより、明日以降も自分の仕事(席)があるのかの方が気になる。それなりに人の出入りは多いので、皆に頼りにされていた人がすっと次のキャリアパスで惜しまれて転職するケースもあれば、試用期間で正社員になれずに終わってしまう人もいる。最初の頃は結構驚いていたが、だんだん感覚が麻痺してきた。今の所、自分は一年は勤めていられそうだが、外資の環境で仕事を続けるには「仕事が出来る」と言う当たり前の事以上に色々な要素が絡むのだなと言う事は今も現在進行形で学習中だ。長く勤めている人は10年以上いるが、短い人はそれこそ数ヶ月の使用期間で終わってしまうし。

半沢直樹を観て思い出したのは「こう言う世界は無理」と言う気持ちだった。でもこれは「出向」があるとは言え、やはり終身雇用が前提の社会での話だろう。これからの日本の会社はその辺りも含めてどうなるのだろう。ドラマを観て、前職を思い出しながらそんな気持ちになった連休だった。

取り敢えず自分としては40にして迷わず。