2011年9月14日水曜日

虚勢とはったり

 大学2年生の冬頃、3年生から幹部として合氣道部を引っ張って行くとの事で全2年生が順次に主座を取ると言うイベントがあった。その時、印象に残ったのが一年上の副将の「主座なんて虚勢とはったりだよ」と言う言葉。もちろん虚勢とはったりで物事を通す為には相応の知識と基礎が必要な訳だが、人前に立つ際の心得としてはなかなか言い得て妙。あれから20年近く経とうとしている今でも覚えている。

人前に立って指導する、あるいは話しをする際に大切な事は自信が無いように見えない事だ。相手はその稽古の流れ、あるいは商品の説明を聞こうとしているのだから、その際に場の空氣を作る人間が自信無くしどろもどろでは逆効果。合氣道の指導に置いてはそれで全く問題無かったし、帰国後、得意先や取引先の前でプレゼンをしたり、セミナーや司会役として数十人、数百人を前に話しをする機会が多くあったが、その際も落ち着いた空氣を醸し出しながら自信を持って話す事の大切さは実感してきている。

最近、業務分担に変更があり、自分の担当のエリアを一まわり年下の女性社員に引き継ぐ作業を行っている。元々、営業出身なので得意先をまわって商品説明をするのは得意かと思いきや、苦手との事。私が得意先で説明をする際、同行して感じを掴んでもらう事にしている。先日も40分の講習会があり、簡単な資料を持参しつつ、参加者の反応や与えられた時間をチェックしながら、緩急を付けて商品説明を行った。終了後、「XXXをXXXのように説明するのですね、メモを取りました」との部下のコメントに、「え、あれはその場の思い付き」、と答えた所、不評。もらったコメントが。


トウヤさんみたいに心臓が鉄で出来ている訳じゃないんです

いや、鉄では出来ていないよ、毛が生えていると言われる事はあるけれど

(早く技を盗んで大きく成長してくれないかなと期待しています)

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