2010年11月30日火曜日

イクメン

 と言う言葉がある事を子供が出来てから知った。育児に積極的に関わる男性を指すらしい。どの程度でそこに該当するのか分からないが、個人的には相応に携わっているのではと自負している。判断基準は嫁さんにあるのはもちろんだけど。

先週の土曜、嫁さんが映画を観たいと言うので、その間、子供と二人だった。最近は私が多忙だった事もあり、これは珍しい。実際に赤ん坊と二人だけで過ごしてみないと分からない事は多々ある。自分の時間がほとんど無いと言うのはその典型例。ゼロでは無いが、まとまった時間、あるいは集中出来る時間を確保するのは難しい。 私はと言えば仕事の激務が偶然、台風の目に入ったような状態。久しぶりに嫁さんにリフレッシュしてもらうと共に、私ものんびりと過ごそうかと思った。


子供、ぎゃん泣き


母親の姿を求めて力尽きるまで延々と2時間近く大騒ぎ


 (いつの間にここまで力強く、と感動する間も無く、鍛えられました・・・私が)

2010年11月28日日曜日

感謝祭

 英語名称、Thanksgiving。日本で言う所の正月とお盆を足したような祝日。アメリカで年末のホリデーシーズンの幕開けとなる事でも有名だ。11月の4週目の木曜日が該当する。翌日のThe Day After Thanksgivingは厳密には祭日では無いが、大半のアメリカ人は休む。NY時代、この時期は私自身の仕事は繁忙期だったので稀に会社に出て来たりした事もあったが、大抵は誰かしらと祝い、金曜日は参加者の少ない合氣道の稽古に顔を出していたのも今となっては良い思い出だ。

感謝祭の名物料理は七面鳥。アメリカ人の家に招待されたら夕食の必須アイテムだ。日本人の間では好みが別れる所で、私や私の知り合いの日本人の中では別に無くても良いかと言う感じ。そんな訳で日本人同士で集うと韓国系の焼肉に行く事がよくあった。そこでも感謝祭の時は七面鳥がおまけで出て来たりしたのだけれど。

だからと言う訳でも無いのだが、週末の今日は嫁さんがアメリカ風の朝食を食べたいとの事で食卓に出てきたのはパンケーキだった。




とんでもなく腹一杯


嫁さんがハートアタック・ブレックファストと呼んでいた理由も分かる氣が




(お蔭様で夜までお腹が減る事はありませんでした)

2010年11月23日火曜日

在宅勤務

 日本は勤労感謝の日で祭日なのだが、会社の携帯が鳴っているのに氣が付いたのはそんな日の朝だった。表示相手はおエライさん。出ると現在、進行中のプロジェクトの話だった。どうやら本社にアメリカの取引先から電話があり、たまたま出社していた同僚がその内容についてメールをしたらしい。1時間前には無かったメールなのにと思いつつ、携帯片手にパソコンで会社のメールをチェックした。

結果論から言うと昼過ぎまで何人かのおエライさんと電話で話したり、会社にいる同僚と意見交換を行ったりし、夜は夜で延々と届くメールの内容をまとめ、アメリカの取引先相手にこちら側の意見としてメールを送信した。今はかなり大事な局面、ここでの展開が今後に大きく影響する事を思うと、このように祭日に仕事に巻き込まれるのも仕方が無い事なのかもしれない。親友と会う予定が先方の都合でキャンセルとなっていたのだが、それも結果的には吉と出たと言えるかも。

そんな日中の電話の際、こちらはパソコンをにらむようにして集中しながら話を聞いているのだが、同僚が一言、「トウヤ君の後ろから聞こえる怪獣のような声は?」


子供です


 お蔭様で一日中、元氣なのですが、午前中は特にハイテンションで奇声をあげるのでそれがついつい電話越しに

 
 (時折、堅い案件も和ませるマジックが生じる事もあります)

2010年11月17日水曜日

30%

 先日、業界の交流懇親会の席で社長が私の事を称して、「アイツは自分の能力の30%しか発揮していない。誰かアイツの能力を200%引き出すべきだ。」、と言ったらしい。その場にいた同僚から伝言で聞いた。

それは買いかぶりだろう。30%って何だ、まだ仕事量が足りないと言う事だろうか。そんな話を嫁さんにしたら、 一言。

「それはきっとアナタが自分の関心の30%しか向けていないと言う意味じゃない?」


なるほど ・・・ 納得するようなしないような。


最近の多忙ぶりを考えるともう少し関心を払っていると言っても良いと思うけどね。35%とか。

2010年11月14日日曜日

息子



・・・ 何をたくらんでいるんだお前は?




半年とは思えないこの笑みに父親としては色々と複雑な思いであります



(いつもはもっと子供っぽい顔をしているのに・・・・)

2010年11月13日土曜日

誕生日

 9日は誕生日だった。お蔭様で家族を始め、掲示板やメール、FacebookやMixiでもお祝いの言葉をいただき感謝である。20代の後半から結構、素で自分の年齢を忘れている事が多く、尋ねられると一瞬考えるのだが、これはNYでの10年間も大きいのかもしれない。アメリカでは、酒を買う際の身分証のチェックはあっても、相手の年齢を尋ねたりしないし私の道場での付き合いは下は10代から上は70代までと幅広かったのであまり考えなくなった。
 
とは言え、今年で38とは我ながら信じられない思い。30を迎える際に更新ネタにしていた日は遠い昔。今は身近に日々、成長している生命力の塊がいるので、子供の変化に目を見張る事が多い。先日、会った友人夫妻の子供、前回は3歳だったのが今回は4歳。まるで別人だった。

さて私の業務の一つである会社の新プロジェクトの方では最近はメディアへの露出も多く、それに比例してまだ始まっていないのに多忙さを極めつつある。残業や週末の仕事の持ち帰りは当たり前。週末に業務メールを読んでいなければ月曜の朝一は周りの動きが分からないような始末だ。私の理詰めの上司は恐らく長い事、週6日出勤の残り1日は在宅勤務。自身に厳しく、周りにも同じ基準を求める所はさすが私のNY時代の上司の元上司と言えなくも無い。そんな上司が体調を崩して会社を休んだのは一週間前の事。

どう考えても過労だろうと言うのがチーム全体の思い。以前にも一度あったらしい。とは言ってもメールは来るし、週末に業務携帯が鳴ったら上司だったりするので、姿を見なかったらと言って休みと言う印象は持たない。敢えて言えば、上司が担当していた社内の大きな打ち合わせも任せられてしまったと言う事か。

そんな状態で迎えた火曜日。仕事に忙殺されていると上司のメールが届いていた。改めて医者の検査を受けていたらしい。


診断結果: 入院2週間


・・・・取り敢えずはよく休んで下さい、チームの仕事は何とかしますので


 (別に私が#2と言う訳でも無いのに、社長やエライ人達の集中砲火を浴びております。そんな誕生日でした)

2010年11月7日日曜日

語学力

 私は二つの部署に兼務で所属しているのだが、それぞれの部署の上司は英語がきちんと出来る。元の部署の上司の語学力はある種叩き上げ。もう一つの部署のスーパー理詰め上司はさすがNYの事務所とロンドン事務所に勤めていただけあると感じさせる出来だ。

最近は理詰め上司の部署のプロジェクトがいよいよ大詰めで平日はエンドレス、週末は在宅勤務のような日々が続いている。様々な取引先との交渉や企画があるのだが、その内の一つは日本でもよく知られているアメリカのりんごマークの会社。先日の朝、先方からいきなり電話がかかってきた時はびっくりした。同僚の女性社員に、「トウヤさん、英語、英語」、とあたふたと電話を渡され聞いてみたら国際電話で驚いた次第。会議で席を外している上司を呼び戻す展開となった。

上司が電話で交渉した結果は先方の社内で改めて状況を確認する為に文章で提出して欲しいとの先方の要望。その日の夜、A4にぎっしりと埋まった英文の打ち出しを上司に渡された。「これで出そうと思うのだけど、どうかな?」、と。

意見を求められたのは正直意外だった。 しかし懐かしい。そう言えばNY時代の10年間、難解な案件の時は上司から同じように文章の内容について意見を求められた事を思い出す。英語の時もあれば日本語の時もあった。口頭での交渉と文章での交渉は異なる。要点は簡潔に、強調したい事はクリアに、流れはスムースに隙を見せない事。NY時代の上司にはずいぶんと鍛えられたものだ。主に日本語だったけれど。

理詰めの上司の英文はさすがに隙が無い。それでも意見を求められたからにはと、個人的な嗜好の問題かもしれないがと前置きして、構成について一箇所と別な論点について一箇所、意見を述べる。「そうか」、とそれが文章に反映された事にまた驚いた。送信された最終版の文章は見事な出来。現在、結果待ちだ。今回の件、私としては改めて上司の能力の一面に触れられて大いに勉強になった。


知らない英単語が二つもあったし


文脈上、意味は分かりつつネットで意味を検索してしまいまいた


 (さりげない語彙力の差にスキルの違いを見せ付けられた氣分です)

2010年11月2日火曜日

結果

 夕食をお粥と野菜にしてはどうだろうと言う案が思い浮かんだのは9月下旬の事だった。事の経緯は体重。私はNYの10年間を経て、帰国後も自宅には体重計を置かないで生活していたのだが、たまに公共の体育館で乗る機会がある度に複雑な氣分でいた。それとは別に嫁さんの実家から体重計をいただいたと言う事情もある。洗面所に体重計があればそこに乗るのは自然な流れ。表示される体重と体脂肪率が目に突き刺さる訳である。

普通の時間に帰宅出来るならこんな問題は生じない。あるいは以前のように稽古が出来ていればとも思うが、現時点ではそうもいかない。そんな時に思い出したのが以前、社会人になる直前にハワイの師の元で過ごした3週間半の日々。週6日の食事が野菜で1日だけ肉類。毎日、稽古して帰国したら頬がこけ、背中は大きくなり、体重は増えた事があった。ベースはこれだ。身体を同じように動かすのは無理でも食事を削る事は出来るだろう。そんな訳で嫁さんにお願いしてお粥プログラムを開始した。

ひもじい。

お粥は少量で腹が膨れるのだが、消化も早いので寝る前には空腹感に襲われる。それを無視して寝る事を繰り返した。身体が馴れ始めたのは2、3週間経ってからか。最初の内は何も変化が反映されていなかった体重計も氣が付けばコンスタントに低い数字を表示するようになった。こうなればしめたもの。10月中旬には健康診断があり、今日、その結果が戻って来た。

よし。

全ての数字が昨年のものをクリア。やれば出来るじゃないか。これは祝っても良いだろう。


お粥で



最近、さりげなくベジタブルな日々です、夜は