2011年6月16日木曜日

優しさ

 飲んでいて危ないもの、それはフローズン・マルガリータでは無いかと言う思いを今回のNY旅行で抱いた。メキシコ料理で出て来るパンチ力の強烈な飲み物である。口当たりが良いのでクイクイ飲むと椅子から立てなくなったり、記憶を失う事がある。

NY旅行の一週間の内、合氣道の稽古に行く機会は2回あった。2度目の時は挨拶も兼ねて嫁さんと子供も道場に。稽古仲間や師も喜んでくれて、同じく立ち寄った師の奥さんとも色々とお話をする事が出来た。

稽古後、嫁さんと子供の事があるので居候先に一緒に帰るかと思っていると先輩が、「お前の家族は俺が車で送ってやるからお前は仲間と一杯やって行け」、と声をかけてくれた。さすが先輩、言う事が違う。先輩からは子供の誕生日プレゼントをもらったり元々、頭が上がらないぐらいお世話になっているのだが、更に世話になる事になった。

残った私はまずは後輩達が買ってきたビールを道場で飲む。ビンビールが一通り空になった所で行きつけのメキシコ料理に。実はその日のランチをそこでしていたのだが、美味しいので氣にしない。数名でテーブルを囲み、料理を食べている過程で飲んでいたのがフローズン・マルガリータである。美味い。

暗転。

氣が付くと閉店で出る事になっていた。そう言えば自分の支払はどうしたのだっけと思いながらマンハッタンの夜道を仲間と散策。順次、仲間と別れつつ、幸い長い付き合いの二人が同じ地下鉄と方面で彼等に挟まれるように来た電車に座った。私が一番年下なのだが、一応先輩。雑談に華が咲く。

暗転。

氣が付くと日本人の後輩が下りる所。「日本に戻ってからなまってますよ」、と言う厳しい指摘を笑顔でかわしつつ、また次の機会を楽しみに別れる。次に氣が付くと降りる駅が迫っていた。数駅前に降りたはずの仲間はまだ一緒にいる。「お前、乗り過ごしそうだし、夜中に散策するのは俺達の習慣じゃないか」、とのコメントに改めて友人の優しさを感じる。そう言えば渡米した最初の年、チャイナタウンで道場のクリスマスパーティーがあり、その後、道がよく分かっていなかった私と延々と地下鉄の駅まで一緒に歩いてくれた事があった。氣が付けばお互いに一児の父。あの頃はこんな風にまた夜道を歩くとは思ってもいなかった。縁に感謝しつつ無事に居候先に戻った。

暗転。

次に氣が付いた時は居候先のリビングのカウチで服を着たまま寝ていた。


子供を抱いた状態で


嫁さんやホストの証言によると、寝付きそうだった子供を頼まれて預かりカウチに座ったとか・・・全く記憶に無いのですが、写真が残っているのできっとそう言う事なのでしょう

(日本でもこんな風に飲まないのに、NYでそれをやる辺り我ながらなかなか呆れるものがあります)

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