2012年1月12日木曜日

Ip Man - 葉問



ブルース・リーの詠春拳の師として有名なイップ・マン(葉問)。この映画の存在を知ったのは2009年だったろうか。アメリカに旅行で戻った折に中国人の親友の家に泊めてもらい、そこで見せてもらった。親友は武術家なので映画での伝統的な武術の描かれ方について熱く語ってくれたのだが、広東語に中国語の字幕だったので理解するのに苦労したのを覚えている。

そんな作品をDVDのレンタルショップで見つけたのは12月の事。序章と本編と言う形で2008年度の1作目と2010年度2作目が置いてあり、早速、借りた。改めて観ると序章の冒頭、ある武術家が葉問の自宅を訪れ勝負を挑む箇所など、とても中国的で笑える。葉問は妻子と食事をしているのでまず食事を済ませ、相手と共に茶を嗜み、それから手合せを行うのである。中国武術にも縁のある身としてはこの「食事-茶-手合せ(稽古)」の組み合わせはついつい笑みがこぼれてしまう。

物語は一作目が広東省の佛山、二作目が香港だが、物語の基本コンセプトは一緒である。一作目の悪役は日本人、二作目はイギリス人。それぞれが時の権力者で中国文化、特に中国武術に対して侮蔑的な態度を取り、それに対しクライマックスは一騎打ちと言う形で勝負を挑む。もちろん、他の武術家との軋轢(格闘シーン)や、日本/イギリスの支配下における貧しい暮らし、妻子との絆、敵と協力する事で生き延びようとする脇役の抱える葛藤などドラマとしても充分に見応えがある。

主役のドニー・イェン、私の中では「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」、でジェット・リーの敵役として壮絶な槍の格闘シーンを演じた人として強く印象に残っている。メイキングによると映画に入る前に一年近く詠春拳を学んだと言うだけあって、見事な動きを見せる。一作目ではアクション指導をしていたサモ・ハン・キンポーが二作目では脇役として登場していたり何となく懐かしい。しかしドニー・イェンが1963年生まれ、サモ・ハン・キンポーが1952年生まれと知ると彼等の動きの凄まじさには改めて驚かされるばかりである。


 取り敢えずこの映画を観たら縦拳の連打はお約束


昔、学んでいたJKDでもきちんと受け継がれていましたから

(川井憲次のサントラがまた癖になりそうです)

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