2010年11月7日日曜日

語学力

 私は二つの部署に兼務で所属しているのだが、それぞれの部署の上司は英語がきちんと出来る。元の部署の上司の語学力はある種叩き上げ。もう一つの部署のスーパー理詰め上司はさすがNYの事務所とロンドン事務所に勤めていただけあると感じさせる出来だ。

最近は理詰め上司の部署のプロジェクトがいよいよ大詰めで平日はエンドレス、週末は在宅勤務のような日々が続いている。様々な取引先との交渉や企画があるのだが、その内の一つは日本でもよく知られているアメリカのりんごマークの会社。先日の朝、先方からいきなり電話がかかってきた時はびっくりした。同僚の女性社員に、「トウヤさん、英語、英語」、とあたふたと電話を渡され聞いてみたら国際電話で驚いた次第。会議で席を外している上司を呼び戻す展開となった。

上司が電話で交渉した結果は先方の社内で改めて状況を確認する為に文章で提出して欲しいとの先方の要望。その日の夜、A4にぎっしりと埋まった英文の打ち出しを上司に渡された。「これで出そうと思うのだけど、どうかな?」、と。

意見を求められたのは正直意外だった。 しかし懐かしい。そう言えばNY時代の10年間、難解な案件の時は上司から同じように文章の内容について意見を求められた事を思い出す。英語の時もあれば日本語の時もあった。口頭での交渉と文章での交渉は異なる。要点は簡潔に、強調したい事はクリアに、流れはスムースに隙を見せない事。NY時代の上司にはずいぶんと鍛えられたものだ。主に日本語だったけれど。

理詰めの上司の英文はさすがに隙が無い。それでも意見を求められたからにはと、個人的な嗜好の問題かもしれないがと前置きして、構成について一箇所と別な論点について一箇所、意見を述べる。「そうか」、とそれが文章に反映された事にまた驚いた。送信された最終版の文章は見事な出来。現在、結果待ちだ。今回の件、私としては改めて上司の能力の一面に触れられて大いに勉強になった。


知らない英単語が二つもあったし


文脈上、意味は分かりつつネットで意味を検索してしまいまいた


 (さりげない語彙力の差にスキルの違いを見せ付けられた氣分です)

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