2011年11月15日火曜日

氣配り文化

私が現在、担当している社内のチームのメンバーに営業現場出身の若い女性社員がいる。向上心のある社員で一緒に仕事をする機会が定期的にあるのだが、面白いのが社内文化の差。営業現場でお客さんと直に接する機会が多かった為か、私にとっては異文化のような氣配りを示す事がある。

例えば部屋に入る時は最後に入る、エレベーターのドアは押さえている、部署内のメンバーとは一緒に飲んだ後の方が打ち解け易い、上司に荷物は持たせないようにする等々。初めて聞く度に私の方が固まってしまう。アメリカ生活が長かったせいか、私もエレベーターのドアなどは押さえてしまう派。そうするとお互いに先に進まなかったりする。

遥か昔の学生時代、一応、体育会系に所属していたのでお酒の注ぎ方などは色々と教わった。社会人になってそのスキルが活きると思いきやそんな事も無く、NYに行った後は日系の取引先と飲むので無ければ全く無用のスキルと化した。武道の世界なら厳しく言われる事もあったのかもしれないが、合氣道の師を含め、アメリカで出会った武道の先生のほとんどは手酌、マイペースにお酒を飲む人達だった。帰国後、他流儀の師と飲んだ時、ジョッキが空になる前に弟子が率先しておかわりを注文する姿を見て呆然としたものである。

氣配りの度合いもバランスが難しい。昔教わった、「氣を遣っていると相手に感じさせてしまったらアウト」、と言う更に難しいレベルの問題もある。取り敢えず、一緒に働いているチームの人間には余計な氣配りは不要だと冗談交じりに伝えている。


評価対象じゃないから・・・多分


氣配りが査定対象だったらマイペース、マイウェイな自分は転げ落ちて行きそうな予感

4 件のコメント:

  1. 「氣を遣っていると相手に感じさせてしまったらアウト」

    結局、相手次第でいろいろとやり方は千差万別かと。
    相手が何を求めているか、どう動くかを見るのが先決で、
    後は自分の引き出しの中から自然に適切なモノがヒョイ!

    つまり、武道(私は良く知りませんが)と同じなのでは。。。

    May the Force be with you!

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  2. 仰る通り!相手が何を求めているのか、どう動くのかを察して、そこに先回りをする事が氣配りの妙味なのだろうと思います。そして、それは武道の心得と一緒、まぁ武道の場合はそれを利用して制したり、外したり、打ち込んだりとする訳ですが・・・あぁ、こう書くとやはり日本的なノミニュケーションと氣遣いも必要だと言う自分の意図とは逆の結論へ・・・

    May the Force be with you!

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  3. >日本的なノミニュケーションと氣遣いも必要だと言う自分の意図とは逆の結論へ・・・

    アメリカでもこの作戦は有効かと。
    人間関係でも制したり、外したり、打ち込んだりしてみてはいかがですか?

    "The dark side of the Force is a pathway to many abilities some consider to be…unnatural."

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  4. >人間関係でも制したり、外したり、打ち込んだりしてみてはいかがですか?

    実は、これ、結構得意だと自分では思っています。シンプルに言えば敢えて空氣を読まないスキルとでも言いますか。物腰柔らかに自分の導きたい所に相手を導くのは合氣道の技術にもDark Sideの技術にも通じるかもしれません。

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