2011年11月1日火曜日

Mentor

 氣が付けばこのブログも始めてから一年以上経つのだが、元々はHTMLを使ったホームページだった。コンセプトはNYで日本の企業に勤める武道好きの日々。日々の出来事を色々と書いていたのだが、当時、よく登場していたのが私のNY時代の上司だった。

NY時代の上司は、私と歳はそれほど変わらないのだが、とにかく頭が切れる人だ。物静かな外見の下にマグマのようなパッションを持つ人で、自分にも他人にも厳しい。フェアでありながら切り捨てる時は全く情け容赦が無い。20代半ばで赴任してから10年間、鍛えられた。罵倒された回数は数知れず、褒められた記憶は無い。帰国後、上司が本社宛ての月報で私の事を褒めていたと他部署の同僚から聞いて笑い飛ばしたぐらいである。

上司はファミリーマン、私は武道と、仕事後に飲みに行くなんて事も日本人サラリーマンにしては驚くほど少なかったが、家に呼んでもらった事もあるし、同時多発テロを始め、色々な経験を共にさせてもらった。3月の地震直後に出張で上司が日本に来た時は飲みに行ったし、5月末にNYに遊びに行った時は家族で挨拶を兼ねて事務所を訪れた。武道用語で言えば師に当たる人だが、ビジネス用語で言えばメンターが相応しいだろうか。面と向かっては絶対に言わないけれど。

ビジネスツールとして使っているLinkedIn。NY時代の人脈を中心に、Facebookをやっていない、あるいはFacebookで繋がる程では無いが人脈として維持したい人々とネットワークが一通り出来上がった。転職ツールとして知られているが、用途はそれだけでは無い。欧米のように人の出入りが激しい世界でビジネスの人脈管理に非常に役に立つ。ビジネスツールなので写真や自分の職歴などもきちんと記載しておく。他の人達のプロフィールと比べて足りないのがRecommendation、推薦文だった。大きく活躍している人は大抵、数名が推薦文を寄せている。

自分のプロフィールを充実させる為に推薦文を誰に書いてもらうのが適切かと考えて、無謀にもNY時代の上司に依頼する事にした。黙殺されるかと思いきや、添削が出来るようにとメールでレスが届き、内容は読んでいて赤面するような推薦文だった。自分の知らない英単語が入っている辺りにさりげなく実力の差を思い知らされつつ、内容に感動。褒めない人にこれだけ書いてもらえたら充分である。


無謀にも追加で一部表現を更に加えてもらいましたが


お陰で推薦文を読むと何か凄い活躍をしていた氣にさせられます

(上司からは「効果があったら知らせるように」とコメントが、さてどうなる事やら)

0 件のコメント:

コメントを投稿