2012年3月26日月曜日

Star Wars Episode 1 3D



最少に懺悔しなくてはいけない事がある。自他共に認めるSWファンの私だが、この映画については映画館に行くを半ば義務のように感じていたと言う事だ。3Dのスターウォーズと言うものにそもそもあまり関心が無かったし、何と言っても作品はシリーズ中、最も評価の低いエピソード1。先週、公開が始まりすぐに行こうかと思ったが、その時は氣分的にシャーロック・ホームズの新作を優先してしまった。そして翌週末、改めて映画館へ。

感動した。

いや、物語は相変わらずツッコミ所が満載だし、要所要所で、「うーん、そこの描写がちょっと違うのだな」、と思う氣持ちも健在なのだが、大スクリーンにStar Warsの文字がジョン・ウィリアムズのスコアと共に表示された瞬間、自分がどれだけこのシリーズを好きなのか思い知らされた。そして不思議な事に昔と比べるとずっと素直に楽しむ事が出来た。

何故だろう。

昔、観た時は大して氣にもならなかったクワイ=ガン・ジンとアナキン、そしてアナキンの母親のシュミとの関係がもっともじっくりと染み通って来た感があったのは自分も父親になったからかと思わなくもない。クワイ=ガンのキャラ自体がずっとジェダイ・マスターとしてしっくり来るようになったのは純粋に自分の歳故か。アナキンやオビ・ワンに対して以前は感じなかったクワイ=ガンの大人、あるいは父親像の包容力のようなものを感じた。

もう一つ大きいのはエピソード1の位置付だろう。1999年5月に公開された時は10数年ぶりのSWの新作と言う事で当時の私も含め凄まじい期待値の高さがあった。結果は何と言うか微妙な肩透かし感。子供の頃、胸をワクワクさせて映画館にいた時に味わったSWって、こんな映画だったけ?と言う消化不良な氣持ちがあった。映画の冒頭や、ダース・モールのライトセーバーシーンなど昔も良かったし、今も良いシーンもあれば、惑星ナブーの描き方のように昔も今も何だかピンと来ないシーンもある(本当に侵略されているのかと改めて疑問に思ったり)。ただ、エピソード1単体で見るのでは無く、全6エピソードの一作目と言う位置で観ると、一つ一つのパズルのピースがもっとすっと収まる感じがする。もちろん、先日書いた「Darth Plagueis」を読んでいれば、「このシーンの裏側であんな事が展開して・・・」、と夢想する楽しみもある。


SWは映画館の大スクリーンが良く似合う

3Dや物語云々以上に映画館の至福を堪能する2時間強でした

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