2011年2月1日火曜日

The Karate Kid

方々で評判が良いので映画館で上映時に観損ねたジャッキー・チェンの「The Karate Kid」、をDVDで観た。オリジナルは1984年の作品。映画館で観た記憶があるし、実家を探せば当時のプログラムも出て来るような氣がするが、ロードショーでは無く、名画座で2本立てで上映されているのを観たと記憶している。2、3作目はロードショーで押さえ、4作目は未見。続編の出来はともかく、1作目は青春映画として良く出来ているし、武道を志す者への良い道標になっていると思う。多少、ファンタジーが入っていると思うけど。



リメイクは主人公を高校生から小学生(12歳だから中学生か?)にし、舞台を北京にしているが、物語の骨子は全く一緒である。ベースとなるのは新しい場所で馴染もうと努力する主人公の少年。氣になる女の子。イジメ。そしてアパートの管理人でもある師との出会いとその交流だ。クライマックスはトーナメントだが、その盛り上げ方まで一緒だったのは妙に懐かしかった。舞台がただの体育館では無く雷台だったのは中国故か、子供のトーナメントとは思えないマニアックぶりである。



主人公を師の故郷、異文化に置くと言う意味では新作はオリジナルの1、2をミックスさせているとも言える。主人公が通う学校は皆、英語を話しているから想像するに北京のインターナショナルスクール。主人公のDreがジャッキー・チェンに連れられて訪れる寺は道教色が全開だが、彼の練習方法は内家拳と言うよりは外家拳系である。オリジナルの「ワックスオン、ワックスオフ」、に該当する、「ジャケットを脱ぐ、着る、かける」、は良く出来ているなと思った他、2本の竹を使った練習方法の一部は推手っぽく面白かった。オリジナルのKarate Kidは空手を志す人達をたくさん生みだしたと聞くが、今度の作品は中国武術を志す人達を同じように生みだすのだろうか。ジャッキー・チェンがどこかのインタビューで以前の自分は生徒の立場だったのに今や師匠の立場で映画に出ているのが感慨深いと言っていたのも納得。


私もずいぶんと遠くへ来た感が


子供がいると自分の感情移入も少年から周りの大人へとシフトしている氣が

(映画を観ながら自分の過去の稽古や後輩の指導、色々とフラッシュバックがありました)

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