物語はFacebookの創立者Mark Zuckerbergがいかにして世界最大規模のSNSを立ち上げたかと言うもの。共同創立者のEduardo Saverin、そしてNapsterのSean Parkerを中心に物語は進む。とにかく会話量が多い映画だが、そこに加えて見事な編集でMarkのキャラを特徴付ける最初の会話のシーンからラストまでぐいぐいと引っ張る。
映画の見方は人それぞれだと思うが、この映画に共鳴出来るか否かは、アメリカ人の若者が持つ起業精神が何となく分かるかどうか、そして後半から役割が大きくなるNapsterのSean Parkerをどう捉えるかによって変わってくるのかと思う。他にもハーバード大学の持つ伝統とエリートの空氣や東海岸の空氣、それに対する西海岸の空氣の違いなども大きいだろう。
個人的にとても面白かったのはMarkのパートナーで共同創立者のEduardoが会社のCFOとして利益を上げる事の重要性を説いたり、ハーバードの学長が「ハーバードの卒業生は就職する側ではなく、仕事を作りだす側である」、と説く辺りがとてもツボだった。日本のトップ大学の卒業生は官僚-就職-起業の順番で社会に出て行くのに対し、アメリカのトップ大学の卒業生は起業-就職-官僚の順で社会に出るそうだが、映画の中のセリフは見事にその事を言っていたと思う。他にも訴訟で負けた事を指摘されたSeanが、「で、君はTower RecordでCD買うの?」、と切り返したり、ニヤッとさせられるやり取りには事欠かない。
いずれにせよ映画はアメリカの学生のパーティー(就職前にハワイの親友宅に居候していた時に誘われて行った事がある)や、NY時代の稽古仲間の持つ空氣(アーティストや手に職系の人がほとんどでさらりーまんは限り無く皆無)、を思い出させてくれて、そのような意味でも面白かった。
ちなみに会社のおエライさんも先日、この映画を観たそうで、飲み会の席で一緒になった時にFacebookについて色々と質問された。社内でFacebookをやっている人は少ないし、説明するのはやぶさかでは無い。質問に一つ一つ応えた。
とんでもなく時間がかかりました
SNSのネットワークが持つ価値やマーケティングなど、全く知らない人に説明するのは色々と大変です
(Sean Parkerもかなりドラマチックな人生を歩んで来たのだなぁーとこちらの記事を読んで思いました)
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